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評価:
林 敬一
ダイヤモンド社
¥ 1,575
(2011-08-26)
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その主張としては次の通り。
・長期投資に強いのは米国債
→なぜなら、・利回りが確定している、低コスト、低リスク
・米国債投資には旨みがある。
→なぜなら、日本国債の暴落や円の暴落に対して、備えになるから
→それらが怒らない場合でも、円換算して日本国債への投資を
凌駕するリターンを実現できる可能性が高いから
→満期まで持てば元本保証になる(為替の変動は受ける)から
面白かったのは、日本での収入を擬似国債と見做すのが面白い。
年金生活者であれば、リスクフリーのキャッシュ・フローとして、
満期20年の国債を保持しているのと同じだと、サラリーマンであれば、
それよりはリスクがある社債を保持しているのと同じだという。
つまり、知らず知らずのうちに、日本国債を保持し、
あなたのポートフォリオは日本円に偏っていると言うのだ。
日本国債は、価格の暴落が起こってもデフォルトまではしないだろうが、
円はその信任を失い、金融資産は大きく目減りするだろう。
以上から、著者の方針は次の通り。
・国債の暴落と円の暴落(円安)に備えること
・元本を減らさず毎年安定したキャッシュフローを稼ぐこと
・安全にキャピタルゲイン(運用益)を稼ぐこと
つまり、米国債に投資することは、日本国債のリスクをヘッジするということ。
言い方を変えると、「大災害特約付き米国債」と見做せるのだとか。
リタイヤした人の場合、安定したキャッシュフローが必要なので、
当座必要となる現金・預金を残し、高金利の米国債にする。
長期債は金利変動による価格リスクが大きく為替リスクもあるが、
たとえ2割も円高に触れたとしても、4割の金利で勝てば、
結局差し引き2割勝てので、結局、金利差は為替リスクに負けないのだとか。
その結果、擬似日本国債と米国債をバランスよく持てば、ポートフォリオになると。
それに、これ以上円高になる可能性は少ないので、円安になればボーナス付き。
また、現役の場合、キャピタルゲインを狙うべきなので、
クーポンの付いていない、ゼロ・クーポン債(割引債)を選べ、と。
なぜなら、確実な複利運用ができるから。
万が一、途中でお金が必要になっても、
米国債は普通1000ドル単位で、いくらでも分割売却ができると。
米国債はどこの証券会社でも買えるが、
毎年の利息や満期に戻ってくるお金をドルのままで受け取りたければ、
米ドルMMFの口座を作ってそこに入金してもらうのが便利だとか。
以上から、著者の主張は、米国債投資は、
他の株式投資や投資信託、ETF、不動産、J-REIT,金に比べ、
流動性、元本の安全性、利回り、コストの面でメリットが大きく、
ストレスフリーな資産運用が出来るという。
これを読み、個人的には米国債に対して食指が動いた。
ただ、色々と考えたが、今は時期ではないと思う。
なぜなら、リスクを避けて、株式投資から債権に逃げているので、
その分、債権の価値(利率とか)が下がっている気がするのだ。
他に良い物があるかもしれないので、もう少し待ってみよう。
【参考記事】
■
証券会社が売りたがらない米国債を買え!
■
米国債券で投資の基礎を固める|山崎元のマネー経済の歩き方|ダイヤモンド・オンライン
■
2012年、日本経済は大崩壊する! | D.I.'s Memorandum