Fluxbox
折角、X Windowを導入したので、それに合う
Window Managerを導入する。
Window Managerは幾つもあるが、私は軽くて余計なものが少いFluxboxを導入する。
# cd /usr/ports
# portinstall -r x11-wm/fluxbox
その後ユーザーに戻り、.xinitrcを編集する。
> vi .xinitrc
fluxbox
日本語環境
この項では日本語環境を整えることを念頭に置く。
1) Kterm
Xで動く、日本語対応のターミナルの中でこのKtermが一番メジャーだと思う。
# cd /usr/ports
# portinstall -r japanese/kterm
その後ユーザーに戻り、.xinitrcを編集する。
> vi .xinitrc
fluxbox &
kterm -km euc -sb &
exec kterm -km euc -sb -geometry 80x20+380+420 -name login
-sbはスクロールバー、-kmは文字コードをどうするか、である。
最後の行に関しては"&"を付けてはいけないらしい。
3) Skkinput3
日本語入力方法にはCannaやFreeWnnが有名である。
が、ここでは
SKKと呼ばれる方法を導入する。
私が慣れてしまったからである。詳しくはテュートリアルを見て欲しい。
# cd /usr/ports
# portinstall -r japanese/skkinput3
幾つか設定が必要となる。まず、/etc/rc.confに"hostname"が記入確認すること。
次に、/etc/hostsを見ると、
::1 localhost localhost.my.domain
127.0.0.1 localhost localhost.my.domain
となっているので、127.0.0.1の行最後にスペース、hostnameを加える。
127.0.0.1 localhost localhost.my.domain my_hostname
ちなみに127.0.0.1はループバックで自分を指し示している。
後はまた、.xinitrcを編集する。
> vi .xinitrc
fluxbox &
skkinput3 -server localhost &
kterm -km euc -sb &
exec kterm -km euc -sb -geometry 80x20+380+420 -name login
これが最後の設定となるが、.cshrcを設定する。
>vi .cshrc
setenv LANG ja_JP.eucJP
setenv XMODIFIERS "@im=skkinput"
あとは、X上で"Shift + Space"で日本語入力が可能となる。
5) Emacs とYaTeX
EmacsはUNIXで一番使われているテキスト・エディターである。
キー・コマンドが充実しているので、手をマウスに移動させなくて
様々な操作がキーボード上で実現できてしまう。
また
YaTeXは、そのEmacs上でTeXの操作を補助する機能があると思って欲しい。
# cd /usr/ports
# portinstall -r editors/emacs print/yatex
6) TeX環境
TeXは理工系の人が論文等を書くのに良く使われる。
# cd /usr/ports
# portinstall -r japanese/ptex japanese/dvipdfm japanese/ghostscript-gnu-jpnfont japanese/dvipsk japanese/xdvik-vflib-pkall
7) 他の諸々
7-1) Mozilla
Mozillaは有名なブラスザである。それを軽くしたFirebirdもあるが、
現段階では適当なportsを見つけることができなかった。
またFreeBSDではFlashの対応が遅れているので、Mozillaを入れることにした。
# cd /usr/ports
# portinstall -r japanese/mozilla-jlp
ただ日本語版よりも英語版(www/mozilla)の方が更新が早く安定している気がする。
7-2) Linux Emulators
UNIXの世界では、FreeBSDと人気を分けるOSとしてLINUXがある。
残念ながら、安定感では優位に立つものの、人気の加速度ではLINUXの方が上である。
Distributionとして様々な種類があるため、それによって設定が変わったりするという欠点もある。
ただ、人気があるということは対応が早いのも特徴である。
Linux EmulatorはFreeBSDの上で仮想的にLinuxを作り、Linuxのソフトを動かすものである。
# cd /usr/ports
# portinstall -r emulators/linux_base-8
次に/etc/rc.confに次を書きこむ。
> vi /etc/rc.conf
linux_enable="YES"
7-3) Acrobat 5
Acrobat Reader と言えば、"pdf"ファイルで有名なソフトである。
# cd /usr/ports
# portinstall -r print/acroread5
但し、このままでは日本語フォントが含まれていないので、
ftp://ftp-pac.adobe.com/pub/adobe/acrobatreader/unix/5.x/
から/jpnfont.tar.gzをとってくる。適当なディレクトリ(/home/***/srcなど)で
> tar xvfz jpnfont.tar.gz
> cd JPNKIT
# ./INSTLANG
とする。Acrobat5の本体はどこだ、と聞かれたら、"/usr/local/Acrobat5"(だっと思う)と記入する。
これで基本的に問題はないが、日本語ファイルを表示させる時に
Warning: charset "JA.EUC" not supported, using "ISO8859-1".
と出ることがあるので、その時は
> which acroread5
/usr/local/bin/acroread5
と本体を見つけ、
# vi /usr/local/bin/acroread5
から
#!/bin/sh
export LANG=C
の2行目を"#!/bin/sh"の後に記入する。
7-4) Jless, nkf, gaim, gimp, tgif, dia, ispell
Jlessはlessの日本語版である。Ktermのような日本語対応のターミナルで
ファイルの内容を見ることが可能となる。
nkfは文字コードを変換するものである。SJISからEUCなど、である。
gaimはメッセンジャーを実現する。
対応するのはAIM (Oscar and TOC protocols), ICQ, MSN Messenger,
Yahoo!, IRC, Jabber, Gadu-Gadu, Zephyr networksである。
Gimpは、UNIXのPhotoshopと言うべきソフトである。
Tgifは、Illustratorっぽいソフトである。画面上では粗く見えるものの、データではとても綺麗である。
diaは、ダイアグラムを描くことができる。これが一番直感的であるが、安定感に欠ける気がする。
Ispellはスペル・チェックすることができるものである。私はイギリス英語を標準にしている。
# cd /usr/ports
# portinstall -r japanese/jless japanese/nkf net/gaim graphics/gimp1 japanese/tgif graphics/dia
# cd /usr/ports//textproc/ispell
# make ISPELL_BRITISH=yes install clean