D.I.'s Memorandum

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これから何が起こるのか
評価:
田坂 広志
PHP研究所
¥ 1,575
(2006-11-23)
ミニ書評・リンク集 - これから何が起こるのか - 起-動線
を読み、面白そうだと感じたのだが、期待以上であった。
私がテーマにしている「アナログとデジタルの融合」に対して、
大きなヒントになったと思う。
75の変化は、それぞれ3~4ページで1まとまりになっており、
話の連続性が読者を惹きつけて、止むことはないだろう。
21世紀がどういう社会になるか、何が起こるのか。
時代の変動をリアルに感じる1冊である。
P.25、序話これから何が起こるのか、より。
「情報革命」とは、「情報技術」の革命のことではありません。
「情報革命」とは、「情報の在り方」の革命のことです。
世の中で「情報」というものが、どのようにして生まれ、伝えられ、共有され、編集され、活用されるのか。その「在り方」が根本的に変わっていく革命のことです。

P.34、「情報革命」によって劇的な「権力の移行」が起こる、より。
なぜなら、昔から、「革命」とは、ただ「新しいことが起こる」ことをもって「革命」とは呼ばないからです。
「革命」とは、昔から、ただ1つの定義しかない。
「権力の移行」
その意味です。
そして「情報革命」とは、まさにその意味における「革命」に他ならないのです。
では「権力の移行とは何か。
それは、「情報主権の移行」のことです。これまで世の中で「情報の主導権」を持たなかった「情報弱者」が、その主導権を手にする「権力の移行」が起こっているのです。

P.52、「専門知」よりも「集合知」の活用が重要になる、より。
では、この「衆知創発の革命」の本質は、何か。
その本質は、この「ウェブ2.0革命」の時代を象徴する1つの言葉で語られます。
「集合知」への信頼
...では、「集合知への信頼」とは、何か。
...「一人の専門家の知識」よりも「多くの人々の知恵」を集める方が、正しい答えに到達できる。

P.92、「顧客中心」という言葉が「精神論」ではなく「戦略論」になる、より
しかし、「ネット革命」がもたらした「顧客中心市場」の、その「顧客中心」という言葉の意味を、正しく理解すべきでしょう。
「顧客中心」とは、抽象的な「精神論」ではありません。
「顧客中心」とは、具体的な「戦略論」なのです。
...すなわち、「顧客中心」の戦略とは、具体的な「ビジネスモデル」を「企業中心」から「顧客中心」に組替えていく戦略のことであり、他社に先駆けて、その組替えを行うことが、「顧客中心市場」における最強の競争戦略なのです。

P.100、「顧客中心市場」は「主客融合市場」へと進化する、より。
しかし、ひとたび、その不平等が是正され、「企業」と「顧客」が、平等で対等の立場に立った後は、両者が協力していくことこそが、両者の利益にかなっているのです。
例えば、「プロシューマ型開発」においては、「顧客」は、自分たちの知恵を出すことによって、企業に欲しい商品を作ってもらえる。「企業」は、そうした商品を作ることによって、顧客にかならず買ってもらえる。そうした「相互利益」の関係が生まれるのです。

P.112、「古い中間業者」が淘汰され、「新たな中間業者」が生まれてくる、より。
市場に、まったく新しいタイプの「中間業者」が生まれてきたのです。
それが「ニューミドルマン」と呼ばれる「新しい中間業者」です。
...「新しい中間業者」は、「古い中間業者」とは、まったく逆の方向を向いているのです。
...すなわち、彼らは、「企業」や「生産者」ではなく、「顧客」や「消費者」の方を向いてビジネスをするのです。彼らは、まず、「顧客」や「消費者」のニーズを聞き、そのニーズに関連する商品とサービスの情報を、すべて取り揃えて届けるのです。そして、それらの商品やサービスの比較や選定から購入や支払までを手伝うのです。

P.120、ニューミドルマンは生活支援の「コンシェルジェ」へと進化する、より。
「中間業者」は、市場の進化とともに、さらに進化していきます。「顧客中心市場」が成熟し、さらに「主客融合市場」へと進化していくにともなって、「中間業者」もまた、進化していくのです。
...「コンシェルジェ」です。
...すなわち、「ニューミドルマン」は、顧客に対して「購買代理」や「購買支援」のサービスを提供しますが、「コンシェルジェ」は、顧客の「購買」というニーズのさらに奥にある「生活」という、より本質的なニーズに応えるのです。

P.128、ニューミドルマンは開発支援の「メタ・プロシューマ」へと進化する、より。
...「ニューミドルマン」や「コンシェルジェ」などの中間業者が、この「メタ・プロシューマ」という第三段階の中間業者に進化するためには、何が求められるのか。
次の「3つの能力」が求められます。
第一: 消費者とともにコミュニティを形成し、消費者の立場で声や意見を聴く能力
第二: 消費者の声や意見を具体的な商品開発の企画にまとめる能力
第三: 消費者のコミュニティを背景に、商品開発を企業に提案し、実現する能力

P.144、「リアルの世界」でも購買支援のビジネスが広がっていく、より。
近年、劇的に進んだ「物流革命」や「情報革命」、「金融革命」などを巧く利用して「コスト・バリア」を打ち破ることさえできれば、リアルの世界でも「ニューミドルマン」のビジネスや、「購買代理」と「購買支援」のビジネスモデルは提供できるのです。

P.155、「ライフスタイルの提案」が商品の販売に不可欠になる、より。
改めて述べるまでもなく、我が国は、世界でも最初に「高齢社会」を迎える国です。そして、この国において、「高齢者」のために、新たにどのような商品やサービス、ビジネスモデルが生まれてくるかということは、我が国に続いて「高齢社会」になっていく他の先進国が注目していることです。

P.167、「良い商品を創れば、売れる」という技術屋のロマンが、破れ去る、より。
技術的に見て優れた商品、良い商品を創っても、なぜ、破れ去るということが起こるのか。
...市場で「商品」同士が戦う時代が終わったからです。
...では、どのような戦いがやってきたのか。
「商品生態系」同士が戦う時代が始まったのです。
では「商品生態系」とは何か。
一言で言えば、「顧客の特定のニーズを中心に互いに結びついた様々な商品やサービス」のことです。
...すなわち、企業同士の競争が激化し、顧客の要求水準が高まっている現代の市場においては、たとえ優れた「商品」や「サービス」を生み出しても、それ単独では顧客の満足を得ることができず、「商品生態系」の全体としての優位を築けなければ、市場で破れ去るということが起こるのです。

P.197、「データ・マネジメント」は「ナレッジ・マネジメント」に向かう、より。
すなわち、マネジメントの仕事が、単なる「データ」のレベルのマネジメントから「ナレッジ」(高度な知識)や「ノウハウ」(深い知恵)のレベルのマネジメントになったのです。
...言葉を換えれば、「情報革命」には、明確な1つの「思想」があるのです。
情報革命とは、人間を不要にするための革命ではない。
情報革命とは、人間が、より高度な能力を発揮するための革命である。

P.231、知識社会では「知識」が価値を失っていく、より。
2つの理由があります。
第一は、これからの社会では、誰でも「知識」を手に入れることができるようになるからです。
第二は、これからの社会では、手に入れた「知識」が、すぐに陳腐化してしまうからです。

P.237、「専門資格」だけでは活躍できない時代がやってくる、より。
では「専門的な知識」でなければ、何が必要か。
「職業的な知恵」です。
...では、さらに何が必要か。
「職業的な心得」です。

P.247、ふたたび、「活躍する人材」と「求められる人材」の移行が起こる、より。
手短に、「ナレッジ・ワーカー」と「知的プロフェッショナル」を分ける「5つの条件」を述べておきましょう。
第一に、「プロフェッショナル」は、自分のことを「労働者」とは思っていません。
...第二に、「プロフェッショナル」は、自分のことを「商品」とは思っていません。
...第三に、「プロフェッショナル」は、自分の仕事を「作品」と思っています。
...第四に、「プロフェッショナル」は、「目に見えない報酬」を求めて仕事をします。
...第五に、「プロフェッショナル」は、自分の「個性」を大切にした仕事をします。

P.259、知識資本を「所有」しないという戦略が重要になる、より。
まず、「知識資本」の持つ第一の性質。「所有できない」という性質。
...では、何が最も大きいのか。企業の「知識資本」として、何が最も大きな部分なのか。改めて言うまでもないでしょう。
「人材」です。
...従って、企業にとっては、この「人材」という「知識資本」に対する戦略が、最も重要なものになっていくのです。
...実は、ここで申し上げたいのは、その逆のことです。
優れた人材は、かならず流出する。
...これからの時代には、それが優れた人材であればあるほど、自分自身のプロフェッショナルとしての成長を求め、新たな世界での自身の可能性を試したいと願い、転職をすることは、しばしば起こるのです。
...転職した後にこそ、優れた人材が、その企業にとっての最高の経営資源になるのです。
それは、なぜか。
「異業種ネットワーク」の時代だからです。

P.264、企業にとっての人材が「ストック」ではなく「フロー」になる、より。
しかし、終身雇用制が終わり、人材流動性が高まっていく時代に、この経営者の自慢の言葉は、次の言葉に変わっていきます。
「世の中では、これほど多くの優秀な"卒業生"が活躍している」
...深い縁あって巡り会い、互いに切磋琢磨しながら、腕を磨き、人間を磨き、成長していく。その「企業」という名の「素晴しい学舎」に入学し、新たな世界をめざして卒業していく仲間。そして、同志。その仲間や同志の活躍を願い、温かい眼差しで見つめる企業こそが、これからの時代に、大きく伸びていく企業なのでしょう。

P.、「収益」戦略よりも「収穫」戦略が重要になる、より。
たとえ、「収益目標」が達成できなくとも、「知識収穫」、「関係収穫」、「評判収穫」、「文化収穫」という素晴しい「リターン」を得た。そのことを部下への思いを込めて語るべきなのです。
...たとえ失敗したとしても、その新規事業開発において何を掴んだのか。何を得たのか。いかなる素晴らしい収穫があったのか。そのことを、誰よりも「貪欲」に見つめなければならない。そして誰よりも「執念」を持たなければならない。
..しかし、このことは、決っして「人情論」でもなければ、「浪花節」でもない。
「知識資本主義」の時代には、それが、最も優れた「戦略論」となるのです。

P.281、「知識管理」の戦略は「知識創発」の戦略へと進化する、より。
また、「知識」や「知恵」というものは、「決まった量」だけ存在するものではありません。それは、企業の周辺に形成される「知識の生態系」において、創発的に生まれ、自己増殖していくものです。
このことを理解するならば、企業が取るべき戦略は明確です。
まず、企業の周辺に豊かな「知識の生態系」を形成すること。
そして、その生態系における「知識の創発」を促すこと。
では、どうすれば、企業の周辺に豊かな「知識の生態系」を形成できるのか。
この問いに対して、多くの企業が取る戦略は共通です。
「人的ネットワーク」の戦略です。
すなわち、企業の周辺に、社外の有識者や専門家のネットワークを拡げ、必要なときには、いつでも知恵を借りられるようにするという戦略です。

P.293、「ウェブ2.0革命」が「ボランタリー経済」を増大させていく、より。
ここで、「マネタリー経済」とは、貨幣と交換に財貨やサービスを提供する「貨幣経済」のこと。「ボランタリー経済」とは、貨幣との交換を目的にせず、好意や善意によって自発的に財貨やサービスを提供する「非貨幣経済」のことです。

P.305、そして「日本の時代」が始まる、より。
いま、欧米諸国が「CSR」の思想を高らかに語っている、その遥か以前に、この日本という国には、その思想があった。
そして、この日本という国には、その「日本型資本主義」の精神を支える、素晴しい思想があった。
「働く」とは「傍」を「楽」にすることと、との「労働観」
「一隅を照らす、これ国の宝なり」との最長の言葉を体現した「人材観」
「利益とは、さらなる社会貢献をせよとの、世の声である」との「利益観」
「仕事の報酬は仕事だ」と考え、働き甲斐ある仕事そのものを報酬と考える「報酬観」
巡り合った仕事を「転職」と考え、その仕事を通じて「道」を求める「職業観」
顧客を鏡として、腕を磨くこと、人間を磨くことを喜びとする「成長観」
そうした価値観は、決っして、東洋の片隅の国の特殊な価値観ではない。
それは、いずれ、資本主義の進化とともに、世界全体が学ぶべき「新たな時代の資本主義の精神」になっていく。
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