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大世界史 現代を生きぬく最強の教科書
JUGEMテーマ:読書

FBのタイムラインで知った1冊だが、
2016年の幕開けにピッタリの1冊だと思う。

自分はこれまでどう生きてきたのか。今どんなところに立っているのか。そして、これからどう生きるのか。要するに、「歴史」を知るとは生きていくために「自分」を知ることなのです。
...
1人の人間が、人生の中で経験できることに限りがある。しかし、歴史を学ぶことによって、自分では実際には経験できないことを代理経験できる。
こうした代理経験を積むことは、単なる娯楽にとどまりません。より直接的に、人生に役立つのです。論理だけでは推し量れない、現実の社会や人間を理解するための手がかりになるからです。(P.18)

日本人の世界認識の欠損点は、とくに中東にあります。
...
とにかく日本人は、中東は理解するのが苦手で、中東世界が見えていない。そうして結局、世界全体の動きが見えなくなっている。
しかし、中東は、世界の中心です。文明発祥の地ですが、人類史が始まって以来、中東こそ、常に「世界史大転換の震源地」でした。ここに端を発した変動が、その後に全世界に大きな影響を与える。それは、今日においても変わりません。(P.26)

もともとトルコという国は、中東の中で異質な存在です。...「トルコ人」だというアイデンティティも強く、要するに「中東の仲間だ」という意識はそれほど強くない。アラブ諸国にとっては、いわば「東アジアにおける日本」のような存在なんですね。(P.59)

まず中国の教科書は、階級闘争史観と徹底したリアリズムで貫かれている。高校教科書「歴史 選修1 歴史上重大改革回眸」(人民教育出版社)の序盤には、「中国の古典『周易』には『行き詰まったら変える。変えたら通る。通ったら続ける。』と書いてある」とあります。行き詰まったら自分の都合のいいものに入れ替えていい。中国が共産党の一党独裁でありながら事実上、資本主義化しているのも、この言葉で理解できます。(P.94)

現在、沖縄の人々は「沖縄人」と「日本人」という複合的なアイデンティティを持っています。しかし、中央政府がこれ以上、強硬な態度を取れば、それを「植民地支配」として、自己意識を「沖縄人」によりシフトするはずです。
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つまり、沖縄は、いまの日本にとって、いわばアキレス腱になっています。しかし、そのことの意味が本土の方で十分に自覚されていない。政府レベルの話だけではありません。
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言い換えれば、沖縄では、日本からの分離の動きの下地ができている、ということです。(P.160-165)

ドローンの発展によって、兵器の体系も全く変わるはずです。中国がいくら空母を作っても、日本が強力なドローンを開発してしまえば沈められる。ここで面白いのは、中国もそれが分かっているはずなのに、それでも空母の建造を止められないことです。
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中国が軍事的なエネルギーを空費する自体は、日本にとって結構なことなのですが、問題は、せっかく空母を作ってしまったからには使わざるを得ない、という不合理な合理主義が作動してしまう危険性があることです。(P.176-177)

日本の高等教育がいかに世界基準と違うものになているか、ということですね。いわゆる「ビリギャル」の物語が可能になるのも、同じことだと思います。
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ビリギャルを引き受けた先生は、よくできた人です。と言っても、人格的にではなく、クライアントとしての子どもを見る能力がある、という意味です。
まず、いくら高校の成績が悪いと言っても、ビリギャルは中学受験を経験していて、机に向かって集中できる。挨拶もできるので、コミュニケーションも可能。次に、私立高の学費が出せる程度に親に経済力がある。最後に、学校で受験に無関係な授業を捨てて、受験科目に集中するために、母親が、必要であれば、学校のクレームをつけたり、理不尽な要求を押し通せる。
ビリギャルの先生は、ビリギャルを教える前に、この3つを見極めたのです。だから成功したのです。この3条件が揃わないと、あの奇跡は起きません。
親子の愛の絆の物語などではなく、新自由主義時代の受験産業の物語なのです。
しかし、問題はその先です。
...
ビリギャルの物語が示しているのは、単に彼女が一定期間努力できる子だ、という証明だけです。つまり、学歴ではなく「入学歴」が付くだけです。(P.211)

日本では、大学は、社会に出てすぐ役に立つ学問を教えるように要望されています。それに対し、アメリカのエリート大学は、「すぐに役に立たなくてもいいこと」を教えるのです。それが長い目で見ると、本当に役に立つ。「すぐ役に立つことは、すぐ役に立たなくなる」という慶應義塾大学の塾長だった小泉信三さんの言葉のとおりです。(P.225)

室の高い教育を自分のためではなく社会のために役立てるのが、本当のエリートの姿勢だと訴えたのです。
ところが、その高等教育を受けたエリートがナルシズム化している。これは日本だけではなく、世界的な傾向です。
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宗教やイデオロギーという集団的な価値観がなくなると、エリート層は、個人の利益増大だけに関心を集中させる、と。
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先ほどのピケティの言い方にならえば、「質の高い教育を社会のためではなく自分のために役立てる」のが、エリートのナルシズム化というわけですね。(P.228-229)

では、その世界史をどう学ぶのがよいかを最後に考えたいのですが、まず、おすすめしたいのは、高校の世界史の教科書です。それも世界史Bではなく、世界史Aの教科書です。
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最も良かったのは、広島の会社ですが、第一学習社。次に清水書院。かろうじて三番目に山川出版社が入りました。
評価の基準は、図版の使い方を含めて、現代を知る上での読みやすさです。(P.237)

高等学校 世界史A 第一学習社 文部科学省検定教科書
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