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評価:
橘 玲
文藝春秋
¥ 810
(2014-05-20)
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この著者の本や、それに近い話を何冊も読んでいたおかげで、
ふむふむ、そうそう、で通り過ぎることができ、
自分の知識の確認になったと思う。
資産運用の4つの原則
・確実の儲かる話はアタナのところには絶対に来ない
・誰も他人のお金のことを真剣に考えたりしない
・誰も本当のことを教えてはくれない
・自分の資産は自分で守るしかない
なぜ株式投資はなぜ有利か?
・暴落こそが投資の最大のチャンス
・株を「ナンピン買い」してはいけない。ただし、株価インデックスならOK。
→「暴落を待って、株価が回復するまでドルコスト平均法で分散投資すること」が合理的な投資法。
不動産の適正価格は、次の通り。
→ 不動産価格 = 毎年の賃料 ÷ 金利
ただし、日本の不動産市場では、リスク・プレミアムを加味した不動産の割引率は
5%程度とされいているので、月額10万円の賃料の年間総額は120万円なので、
このマンションの理論価格は2,400万円(=120÷5%)になる。
分譲マンションの賃貸では、同じ地区の同程度の物件の売買価格を調べ、
収益還元法から適正家賃を計算し、それ以下なら割安、それ以上なら割高と判断できる。
ただし、株式市場と不動産市場を比べると、
不動産取引は株式取引に比べて、不利ばかりなので、オススメしない。
正しい新資産三分法とは、株式、債権、REITをポートフォリオで組むこと。
ただし、「マイホームを買わないこと」が条件となる。
なぜなら、不動産(住宅ローン)に偏った資産構成になるから。
最後に、資産を守るための第1のルールは、
「金融機関が熱心に勧誘するウマそうな話は全て無視する」ことだ。